sin

どちらかの雨

いつだって知らない人たちに
囲まれて
気付かずにそこで息をする
凛として降る雨の真ん中に立って
外からは気付きはしないけれど
震えてる子猫を抱き寄せるその手も
冷たくて役には立たないかも知れないけど
それでも抱き寄せる
迷子にならないように

正しくはしずくの落ちるその刹那
胸が音を立てず泣いてた
わからないことだからせめて
温かい雨になるように歌を歌うよ

カナシミが透き通り映すその刹那
胸のおごりが洗われた
その水はやがて芽を育て
やわらかい種を生み落とす糧になる

正しくはしずくの落ちるその刹那
胸が音を立てて泣いてた
わからないことだからせめて
温かい雨になるように歌を歌うよ